DES

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DESとは、債務の株式化のことを指し、一般的に経営不振の状態にある企業を再生する際に用いられ、「Debt Equity Swap」を略して「DES」と呼ばれている言葉です。
理論的には債務者と債権者の双方にメリットがある関係で結ばれるように見えるDESですが、それぞれの善し悪しを知っておくことが必要ですし、中小企業ではこの方法が使えるとは限りませんので、確認しておきましょう。

 

それでは、債務者にとってのメリットですが、まずは借入金の返済がなくなるので、運営資金に余裕が気出て、借入金に頼る経営からのキャッシュフロー経営に切り替えられる利点が出てきます。

 

そして、有利子負債と株式を交換するので、他人資本が減り、自己資本が増えることになり、結果的に貸借対照表が改善され、債務免除益は発生しないので課税対象になりません。

 

また、借入金の返済の心配がなくなるので、資金繰りの目途がつき、経営だけを熱心に集中することが出来るようになりますが、その逆にデメリットと言えば、金融機関が大株主になるので、経営に参加して来る可能性があり、経営者の責任を追及され、仕方がなく交代する場合も考えられます。

 

中小企業は経営者と企業がイコールになっている場合が多いので、経営者交代によって取引先からの信用が失われ、従業員のモチベーションも低下するなどの影響を及ぼすことも考えられ、再生を果たしたとしても金機関の事情でM&Aで他の企業に売却される可能性も高まってきます。

 

また、資本の増加に伴って法人税率の軽減や法人税法の交際費、外形標準課税や留保金課税の金氏、投資促進税などが認められることもありますが、再生を成功させた後、株主になった金融機関に配当金を払うことになり、配当するかの判断は企業に任せられ、一定の利益が出たときのみ配当すれば良いことになっています。

金融機関のメリットとデメリット

金融機関のDESに対するメリットは、上場企業であれば、事業再生に成功して企業価値が高まれば、株価が当然上がり、その時点で株式を売却すれば資本利得を得られ、業績が回復すれば当該企業の債務者区分を引き上げることができ引当金の負担が少なくなります。

 

逆にデメリットは、独占禁止法の規定にとって、企業の発行済株式数の5パーセント以下しか保有できないことになっており、一定の条件を満たせば1年間5パーセントを超える株式の保有を認められています。

 

しかし、制限が設けられていることには変わりません。
また、中小企業は経営者と会社が一緒になっていることが多いので、再生を成功させた後、経営者に株式を売却するくらいしか方法がなく、再生に失敗すると回収額はほぼゼロになります。